今年に入ってからの米国高配当ETF
JEPIの配当減少に、ちょっと生活費が
厳しくなるぞということで一部を
さらに高配当のJEPQに乗り換える
ことにしました。米国で上場されて
いる投資信託ですので、外国株口座を
開けば普通に株を購入、売却する感覚
で取引できます。
以下1ドル145円換算で計算しています。
外国株取引手数料
ほとんどの証券会社が、外国株に
ついては約定代金×0.495%が手数料
となっていて、22ドル(10%税込み)
を超えるとそれ以上は上がらず22
ドルが上限となっています。
DMM証券のみ取引手数料無料です。
ただしこれにはからくりがあって、
DMM証券は円決済のみとなっていて
手持ちのドルで買ったり、売った代金
をドルのまま残しておくこと
(外貨決済)ができないのです。1ドルに
つき25銭為替手数料がかかり、
これがDMM証券の儲け分となります。
たとえばJEPI 55ドルとして10口
(約8万円)買うと
55×10×0.495%=2.7225ドル
10%税金が追加され2.99ドル
(約435円)となります。
75口(約60万円)買うと
55×75×0.495%=20.4188ドルと
なり20ドルを超えますので上限の
20ドルしか手数料はかかりません。
税込み22ドル(約3200円)が手数料です。
購入金額4040ドル(約58万円)が
分かれ目です。
例えば1000口(約800万円)を売って
ドルに換え、そのままドルでJEPQを
買うとすれば取引手数料は
22×2=44ドル(約6400円)ですが、
DMM証券だとそれぞれ一度円に交換
されるので手数料自体は0円ですが、
為替手数料が55×1000×25銭×2=
27500円かかり金額の大きい取引は
どんどん経費が掛かる仕組みです。
12760ドル(185万円)までの取引なら
DMM証券のほうが手数料は安くなる
計算です。
JEPIを売ってJEPQを買う
トップ画像にあるように、JEPIの特定
口座分の一部1500口を売って、
6千ドルほどの手持ちのドルを加え
JEPQを買うと1865口買うことが
できました。
わかりにくいのでJEPIを55ドル
1000口(約800万円)売るとどれ
ぐらいのJEPQが買えるのか計算して
みました。
JEPQの価格は48ドルで計算します。
手数料は往復44ドルです。
(55×1000-44)÷48=1144.9となり
1145口ぐらいに交換できます。
今月の配当額が今後も続くとすると
1145×0.45056ー1000×0.33817=
177.7212ドルで25769円ほどの配当の
増加となります。(年換算で約30万円)
800万円分乗り換えで月25800円ほど
の配当差ですから大きな額では
ありませんが、何もせずに月の収入が
25800円増えるわけですから、
電気ガス水道通信費ぐらいにはなります。
JEPI、JEPQそれぞれのリスク
両方ともJPモルガンという会社の
ハミルトンというファンド
マネージャーが運用する投資信託で、
アクティブファンドと呼ばれる少し
リスクのある投資信託です。
最大20%、最近は13%~15%を
仕組み債と呼ばれる、指標が大きく
下がれば儲かる債券に投資しています
残り80%~85%をJEPIは
米国S&P500からボラリティ
(株価の上下幅)の低い大型株に、
JEPQは米国NASDAQ100から
ボラリティの低い大型株に投資して
います。指標が違うだけですね。
以下はJEPIの組み入れ銘柄です。
S&P500の大型株から約120銘柄、
最大でもamazonの2%と分散されて
います。
以下はJEPQの組み入れ銘柄です。
NASDAQからアップルの9%を筆頭に
情報関連銘柄が約50%を占めています。
昨年来のNASDAQの株価変動は大きく
レバナスなどで痛い目を被った方も
多いのではないでしょうか。
JEPQの現在の株価は設定来最高値
付近、50%以上が情報技術関連株
なので中国の動向や半導体の生産に
大きく左右される銘柄だと言えます。
ただ急落すれば20%の仕組債で
大きく儲けることができるので
リスクヘッジはきいています。
それに対しJEPIは過去最高値63ドル
にはまだ上値余地があり生活関連株が
多いので大きく動くこともなく安定
していると言えます。
ただ昨年までの株価下落が収まった
ので、仕組債での儲けが減り配当は
減少傾向です。
JEPI、JEPQの配当・株価などは
毎月ブログ更新していますのでぜひ
ご覧ください。
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